「見たことが無かったので見た」
「どんな映画?」
「新作はちょっぴり。再編集映画だが、音楽はすぎやまこういちに変更」
「で、どうだった?」
「凄く良かった。アニメの技術水準の差、再編集もの故の制約を加味して考えると、今どきの多くのアニメと比較にならないぐらい良く出来ているのは皮肉なものだな。この映画は1978年公開。もとの映像は1972-1974年なのに。まるで、そもそも別の世界に住んでいる人たちが別の世界で作ったみたいだ」
「いちばん良かったのはどこ?」
「スナックジュンでジンペイ相手にツケで飲み食いしようとする大鷲のケン」
「主人公のヒーローじゃないのかよ」
「映画としては、総裁Xが地球に来るシーンが追加された結果、総裁Xが地球に来て地球から去る構成になっていて、映画としても割と誠実だ」
「ベルク・カッツェが産まれてから死ぬまでの構成でもあるね」
「そう。それから、音楽は少しドラクエっぽい部分もあって、いかにもすぎやまこういち。好感した。いいよ、主題歌アレンジも良いし、気に入った」